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こだわりから生まれるものを信じる

工事の話、続き。
相変わらず、頭の中は進行中の自宅地下室工事のことでいっぱいである。
毎朝8時半に大工さん達が我が家にやって来て仕事にかかるが、その2時間くらい前に目が覚め、地下室工事のことを考え始める。
毎夜、就寝前も必ず地下室を見回ってからベッドに入る。

幸い、お願いした建設会社の社長、大工さん達は本当によくやってくれている。ほとんど付きっきりで、彼らの仕事振りを見ているから間違いない。

それでも(以前も書いたが)大工さんたちがどのような仕事をしているか、逐一気になって仕方がない。これまで、壁に入れ込む断熱材を増やしてもらったり、照明やスイッチの位置を変えてもらったり、ここには書き切れないほど仕事のやり直しや方向転換をお願いした。

気になったら言わずにいられない。実際、言わずに工事が進んでいたらどうなったかと思うようなこともあった。出来上がってしまってから文句を言っても遅いのだ、家の工事は住む側としては死活問題、この際、大工達がどう思おうと関係ない・・・という気持ちである。

これ、と思ったことには、ものすごくこだわる。細かいことが気になり、納得出来ないと四六時中考えてしまう。考えすぎて、ふと自分が今どこにいるのか、意識が途切れたりすることもあるから、結構キツイ。「ま、いいか。」と思えれば楽なんだろうが・・

学者などにはObsessive-compulsive Disorder(OCD)(強迫性障害)の患者やその一歩手前という人が多いと聞いたことがある。自分はそこまでではないと思ってはいるが、傾向はあるのかもしれないなあ。
周りの音楽仲間、例えばBSOの仲間達の顔を思い浮かべてもOCD傾向のある輩は少なからず、いる。より良いものを作り上げたいと思うほど細部の問題点に気付いて、ひとつひとつ修正していかなければならないという脅迫にも似た思いが湧きおこる。もうこれは生まれ持ってきたものだから、本人もどうしようもないのだ。

でも、「あなたが施主、気になるなら解決していきましょう」と非常に前向きに意見を受入れ、検討し、必要なら仕事のやり直しもいとわない、という姿勢を今のところ貫いてくれている大工さん達には「有難いなあ」という気持ちが強くなる。

とにかくこれだけ心血注いだ地下室作り、完成したらバーベキューパーティだそ!と友人達に言い回っているが、本当に楽しみだ。
by wkboston | 2008-05-12 23:42 | ボストン生活