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ある晴れた日に

前夜、BSO仲間のバスーン奏者リック・ランティとオーボエ奏者の奥さん、ローラ夫妻から
「明日、知り合いのお葬式があるんだけど、一緒にオーボエを演奏してくれないか?」
と電話があった。
亡くなった方は直接知らないけれど、リックとローラは日頃から仲良くしているし、お世話にもなっているわけだから、快く承諾。
今朝、隣町ニュートンの教会で執り行なわれたセレモニーでテレマンを数曲、演奏した。
まだ冬の冷たい風が吹くけれど、清々しいほど快晴の気持ちの良い朝だった。
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教会には朝早くからたくさんの人々が集まり、故人を偲んでいた。
なんでも、亡くなった方は48歳、3人の子どもを残して心臓発作で急逝したのだそうだ。
白人の故人とその未亡人の3人の子どもたちは、アジア系の可愛い女の子達だった。
親と子の人種が違ったりして「養子なんだろうな」と一目瞭然の家族をアメリカでは、よく見かける。
実子を育てるのだって七転八倒しながらやっとというのに、養子縁組をした子どもを同じように愛情をかけ慈しみ育てることは大変な事だ。
でも、こういう大変な事をさらりとやってしまうアメリカ人は多い。
知人にも実子と養子を分け隔てなく育て、素敵な家族を作り上げた人がいるが、彼女の事は心から尊敬している。
なかなか出来る事ではない、素晴らしいことだと思う。
日本もそろそろ実子も養子も子どもは子ども、というオープンな考え方が絶対に必要になってくる。
そういう認識からいつしか社会全体ヘの良い影響も出てくると思うけど。

お父さんを亡くした3人の女の子の行く末を案じつつ、そんなことを思いながら教会を後にした。
by wkboston | 2008-03-12 13:54 | ボストン生活