2007年 08月 26日
ワカオ家inルツェルン
湖と山と都市の共存する、中世の頃栄えた歴史ある街である。
上の写真はルツェルン名所のひとつ、高さ34mの八角の《水の塔》。街の城壁の一部として1300年頃に造られ、保管所、宝物庫、牢獄、拷問部屋などに使用されていたそうだ。
ホテルの部屋では、朝っぱらからいろんな楽器の音階練習が聞こえてきて、一瞬ギクリとするが
《ま、焦るまい》と家族サービスを決め込み、外出。
ホテルの前から出ている船に乗って、およそ40分。
トリプシェンにある《リヒァルト・ワーグナー記念館》へ。
リストの娘コジマと結婚したワーグナーが6年ほど過ごしたという湖畔にある邸宅が、今は記念館になっているのだ。
また有名なルツェルン音楽祭もこの邸宅前の広場で、トスカニーニの指揮によって始まったのだそうだ。
そうか。ここで『ニュルンベルクのマイスタージンガー』なんかも書かれたんだなあ。
ワーグナー記念館までの往復の船の旅も楽しい。
船の中から写した今回の旅の宿《ホテル・シュヴァイツァーホフ》。
ワーグナーはこのホテルで《トリスタンとイゾルデ》を完成させたといわれる古い名門ホテルである。
同じく船中から写したコンサートホール《カルチャーコングレスセンター・ルツェルン》通称KKL。
夕方には一人でホテルにこもり、窓から見えるこんな景色を前にオーボエをさらったり、ヨーロッパの気候と温度に合わせてリードの調整をしたり。
いよいよ明朝からKKLにてリハーサル、夜はコンサートである。
そろそろ休んで明日に備えないと。