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マルタ・アルゲリッチのBSO公演は・・・

次回BSO公演に出演予定だったマルタ・アルゲリッチは、公演キャンセル。
代わりのピアニストが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を弾くとのことです。

女史のことなので、『やっぱり、やることにしましたワ。』
と、突如現ることも有り得るわけで、3月3日夜(ボストン時間)にはわかっていたのだが、すぐにこのブログでお知らせすることは控えていた。

・・・以上、ワカオ家含み、楽しみにしていた方々の『残念~!!』という声が聞こえてきそうな、バッドニュースでした。

昨日は、午後からずっと音楽大学の入学試験の審査員。
同じような曲を何回聴いたか・・・
しかしながら、『ここ一番!』に賭けてくる、真剣な受験生達、若さのパワーにはある意味、感動を覚えた。
表現されるものに、『鮮度』は重要である。

日本からの、ある受験生も、昨日が試験日だった。
今から3年位前にオーボエキャンプで、初めて会ったときには、『まだまだ』だったが、
彼女に見え隠れする感性の良さ、そして真面目さと、若さに賭けて、指導(叱咤激励)してきた。

昨日はその年月の集大成だったのだが、彼女は、今が自分の人生にとってどれだけ大切なときなのか、ということを素直に理解し、努力し、昨日の本番では予想以上に良い演奏をして、驚かせてくれた。

昨今のオーボエ界も、若年令化が進んでいて、10歳前後で相当吹ける子供が増え、競争はますます激しくなっている。
日本に居ればなかなか目の当たりにすることの無い、世界のレベルに挑戦していくことになる彼女のこれからのオーボエ人生、どうなるかは全く彼女しだいだが、今は、心からエールを送りたい。
by wkboston | 2007-03-06 23:57 | ボストン生活