2010年 08月 05日
ジョゼフ・シルバースタイン
レノックスから車で2時間、NY州オネオンタという町にワカオ家皆で行ってきました。

2日間に渡って数時間、マスタークラスで教える時間以外は空いていたので、一緒に行ったパリ管弦楽団首席フルート奏者ヴィセンス・プラッツのマスタークラスを聴講。

曲に合わせて学生と踊り始めたり、なんとか心を開かせようと体当たり、情熱的なレッスン。飽きさせない。

脱力、そして心をオープンにしておくこと。
昨日はボストン響往年のコンサートマスター、大ヴァイオリニストにして指揮者、ジョゼフ・シルバースタインのマスタークラスがあるというので、急遽帰宅時間を遅らせて聴講。
カメラのバッテリーが切れてしまったので昨日の写真がないのが残念。

マスタークラスでは若い人達にとって、いや我々にとっても忘れてはならない至極の教えが短い言葉の中に詰まっていた。
「綺麗に音が並んでいても、ねえ。【物語】を創らなければ。」
「テクニックは自分を表現する為のもの。指を次にどにに運ぶべきかは【耳】が教えてくれる。」
「練習は苦しくて気持ちを暗くさせるものであってはならない。5分やって上達の兆しが見えなかったら、何故出来ないのか分析し、解決法を見つけることが大切だ。練習は人生を支え、幸せをもたらすもの。」
「秀逸な演奏をたくさん聴くこと。そこで聴くべきは、まず作品、作曲家の素晴らしさ。」
私が初めてタングルウッドに学びに来た頃、既に大先生だった彼は、当時から同じような事を言っていた。
シルバースタインがブラームス交響曲の一番を振り、一番オーボエの席にいた17歳の私を思い出す。人類の至宝というべき導きに夢を与えられ見守られてきたと。
具体的なヴァイオリン奏法についてもいろいろと語っていたのを、妻は思わずメモを取り、感激しきりであった。
「娘がこのような素晴らしい先生に教えて頂けるようになって、その真意、深さを思考し、その後の人生の糧にしてくれるように成長してくれれば本望だわ。」
そして何と言っても教えながらシルバースタインがちらちらとヴァイオリンを鳴らす、その響きの究極の美しさ。
どうして、何故。あのような音が出るのか。
目指すべきは彼方である。
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今月末開講する【第19回若尾圭介オーボエキャンプ】受講予定の皆さんへ。
ぜひ、シルバースタインの言葉を胸に、キャンプへの準備、練習を進めてみて下さい。
皆さんにお会いするのを楽しみにしています。

