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ボストン響の頼もしいマネージャー

友人であり、頼れるBSOマネージャーでもあったTimが、ボストンを去って約4年の月日が流れた。
その彼が、今月からBSOに戻ってきたのだ!
こんなに嬉しいことはないというくらいの大ニュースである。

彼は2005年5月まで、BSOのマネージャーとして精力的に仕事をしていたのだが、まあ、いろいろ考えるところがあったのだろう、一旦BSOを辞め、兵庫芸術文化センター管弦楽団のマネージャーとして日本で少し仕事をした後、スイスのヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラというトレーニングオーケストラでも経験を積んでいた。
そこへ数ヶ月前に丁度BSOの空きが出て、「もう一度やってみないか」と声が掛かったのだ。以前より好条件で、つまりは呼び戻されたわけ。このご時勢に。
それほどBSOにとって必要かつ信頼もされていたTimなのである。

なにしろ2005年のさよならパーティでは、たくさんのオーケストラメンバー、マネージャー、経理や広報などあらゆるセクションの人達が集まって彼が去ってしまうことを惜しんだ。
彼のボスにあたるパーソナルマネージャーのLynnは、
「Timは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。寂しくなる。」
と、皆の前で男泣きしてしまったほどなんだから。

敢て口にはしないけれど「ミュージシャンあってこそのBSO」という姿勢をプロフェッショナルに貫き、心を込めて仕事をするということを知っている彼が戻ってきてくれたということは、我々にとっても大きなプラス。
信頼出来て、頼もしいマネージャーが傍らに居てくれる。
音楽家とマネージャーの関係というのも、いったん濃くなるとこれまた他では得られない経験や思い出満載の掛替えのないものになるのだ。
ま、Timはマネージャーというより友人だけど。
また毎日が楽しくなるぞ。
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(BSOマネージャー、Tim Tsukamotoと。生粋のアメリカ人だけど日米のハーフで、日本人の温かさも持ついいヤツ。ケンブリッジにあるShabu-Yaにて)
by wkboston | 2009-02-24 01:06 | ボストン生活