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9歳娘の初コンチェルト本番まで、あと1週間。
とはいえ、友達の家に遊びに行ったり、読書に没頭したり、学校の宿題や年末プロジェクトに時間がかかったりする、いつも通りの毎日。

近所の市営図書館、本に囲まれたお気に入りスポットにて。
一旦読み始めると、なかなか帰れない!
クールなアメリカン、本の虫_f0128982_04382452.jpg
近頃の娘のファッションポリシーは、『クールで格好良くて、私らしいこと』だそうで、親に着せられたような女の子らしいワンピースなど、見向きもしない。

しかし、ヴァイオリンのレッスンの日は、妻が娘に注文をつける。
『少なくともスカートぐらい着てちょうだい!先生にリスペクトをみせなくちゃ、でしょ〜。』
『え〜、じゃあ、これなら良い?』
『そんな古いスカート、止めてよ〜!』
『だって、これが好きなんだもん。』
といった具合で、毎回一悶着ある。(苦笑)


いいぞ、いいぞ。
アメリカ育ちらしい、娘の主張を内心嬉しく思う。
自分の好きなもの、好きな事がはっきりしているって素晴しい。
誰かの目なんて気にせず、いつも『私』でいよう。
毎日の生活のちょっとしたことでも、舞台の上でも、人生全ての場面で。
『表現する人』に、それ以外の道はないと思うよ。
# by wkboston | 2015-12-12 04:37 | ボストン生活

オーボエ奏者として長く活動してきましたが、このように正式な場所で国歌を演奏させて頂いたのは、初めてでした。

BSOバイオリン奏者、同僚の水野郁子さんとデュエットで、アメリカ国歌に続き、君が代演奏。
在ボストン総領事主催レセプションにて国歌演奏_f0128982_01095796.jpg
在ボストン 姫野総領事と。
在ボストン総領事主催レセプションにて国歌演奏_f0128982_01111421.jpg
毎年12月、盛大に開催されるパーティで、なんでも昨夜は400名を超えるお客様が来場されたとか。
私もボストン在住26年ですから、多くの懐かしい方々ともお会いしました。ゆっくりしたかったものの、8時開演のボストンポップス公演出演の為、早々に会場を後にしなければなりませんでした。
皆様とはまたお目にかかる機会があればと思います。

昨晩の光栄な経験に感謝します。

# by wkboston | 2015-12-04 01:02 | サロンコンサート、パーティ等

ボストン響は巷の感謝祭フィーバーと共に、年内シンフォニープログラムも終了しました。
1年間、時にいろんな種類の汗かきつつも(苦笑)楽しく務め上げられた事に感無量。

先週のBSO公演は毎回、通常プログラムの前に元コンサートマスター、ジョセフ・シルバースタインを偲び、弦楽器とチェンバロでバッハ『G線上のアリア』をしみじみと演奏してから始まった。
シルバースタインが遺したものを改めて思うのだ。

2015年締めは、音楽監督アンドリス・ネルソンス指揮、ソリストはイェフィム・ブロンフマンでバルトークのピアノ協奏曲2番。
ブロンフマンのバルトークは、まさにピアノの魔物の本領発揮、かと思えば現実とは思えぬ程の繊細かつ幻想的なマジックも見せて、シンフォニーホールは大いに揺り動かされ、圧倒された。

ブロンフマンのピアノを楽しみに同じプログラムを2度聴きに来た娘と楽屋にて。
イェフィム・ブロンフマン!!_f0128982_04480342.jpg
『新しい家が完成したら、また遊びに来て下さい!』
イェフィム・ブロンフマン!!_f0128982_04482369.jpg

恒例サンクスギビングのパーティでは七面鳥をたらふく食べたはかりだけど、良く晴れた日曜日のランチ、今度はシーフードって事で『Atrantic Fish Boston』へ。
家族ぐるみで仲の良い石井、菅谷家と。
イェフィム・ブロンフマン!!_f0128982_04483645.jpg
さて明日から師走、怒涛のボストンポップス公演が始まります。
今年ももうひと頑張り、ですね。
# by wkboston | 2015-12-01 04:47 | ボストン生活

昨日の日曜日は、ワカオ家にとっても重く悲しい日となった。
娘が6歳の頃から折に触れレッスンを受けてきたジョセフ・シルバースタイン先生がマサチューセッツ州バークシャーのご自宅で亡くなったと知らせを受けた。

元ボストン響コンサートマスター、名ヴァイオリ二ストであり、指揮者としてユタやポートランドシンフォニー音楽監督等も務めた稀有な音楽家だった。

ジンバリスト、プリムローズ、ギンゴールド、ミシャコフという伝説のヴァイオリ二スト直伝、現代ではまず聴けなくなってしまった哀愁纏う深く美しいシルバースタインの音色は、われわれの夢だった。
あの音を、少しでも幼い娘の記憶に、心に残したいとせっせとレッスンに通った。
特にこの夏休みは、何か直感が働き、参加予定だった音楽キャンプをキャンセルさせて週2回、内容濃いレッスンを受け続けた。悲しい事だが、直感に従って正解だったのだ。
哀悼 ジョセフ・シルバースタイン先生_f0128982_3553437.jpg
(2015年8月、バークシャーのシルバースタインのレッスン室にて)

娘のレッスンを通して私も多くを学び、二度と帰らない大切な時間となった。
様々な教えや言葉を今、ひとつひとつ思い返している。

「美しく弾けると思うよ」と、棚からご自分の楽譜を取り出し、細かく指使いを書き込んで娘に手渡してくれたモーツァルト、アダージオの楽譜。返せなかった・・
哀悼 ジョセフ・シルバースタイン先生_f0128982_04075084.jpg
シルバースタイン先生、どうぞ安らかにお休み下さい。
多くの教えと想い出を、心から感謝します。
# by wkboston | 2015-11-24 04:04 | ワカオ家ヴァイオリン奮闘記

ボストン響アソシエイトコンサートマスター、アレックス・ベリンゾンのリサイタル@リディーマー教会チェスナットヒルは今夜です。
日本での室内楽コンサートでも何度か共演してきて近年益々、音楽に脂の乗った彼の独り舞台を、多くの方に聴いて頂ければと思っています。
お近くにお住まいの方は是非ご来場下さい。
私も少しだけ演奏しますがピアノのエリザベータ・ブルミナも素晴しく、今夜はホント楽しみ。
アレックス・ベリンゾン ヴァイオリンリサイタル_f0128982_1445458.jpg

Redeemer Concert Series I
Friday, November 20, 2015, 8:00 pm
Alexander Velinzon(Vn), Keisuke Wakao(Ob), Elizaveta Blumina(Pf)
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Concerto for violin and oboe (slow movement) JS Bach (1685-1750)
Aus “Visions Fugitives” op. 22 S. Prokofiev (1891-1953)
Sonata for violin and piano M. Ravel (1875-1937)
Sonata for violin and piano op. 94 in d major S. Prokofiev (1891-1953)
Tzigane (Rapsodie de concert) for violin and piano M. Ravel (1875-1937)
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Tickets in advance: $20; Tickets at the Door $25; Students $10

会場はここです。
CHURCH OF THE REDEEMER
379 Hammond Street, Chestnut Hill, MA 


# by wkboston | 2015-11-21 01:48 | コンサート情報