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ボストンでの若尾コンサートシリーズへ向けて

先日、ボストンの教会―Church of the Redeemer―で行ったボストン響メンバーによるコンサートが好評で、シリーズ化しようという話になっている。
教会にとっては、今ある施設を使って皆が音楽を楽しめるのならこんな素晴らしいことはない、ということだ。
コンサートは入場料金という形ではなく、教会への献金ということで大人20ドル、学生15ドル・・等と案内して会場へ入って頂く。もしも払いたくない、と思えば払わなくても良いし、勿論20ドル以上も歓迎しますよ、ということ。
このような『草の根』的ドネーションという形をとったコンサートは全米の教会、美術館、博物館、その他の施設でよく見かける。
何度かこのような献金をしたことがあるが、財布からお金を出す時、これは寄付なんだと思うと、ちょっと良いことをしてる気分になる。
コンサートがビジネスそのものだったり、収益を上げることが目的なら駄目だろうが、関係者の協力によって赤字にはならないし、僅かだが教会への献金分も残るからそれで充分、なんだとか。気張った感じ無し、あくまで無理のない範囲でという気の抜け感がなんとも心地良い。
そして、先日のコンサートの後にも思ったこと・・・気心の知れた良い音楽仲間と一緒にコンサートをすると、気が付かないうちに横道にそれていたり違う方向を見始めていた自分が、ぐわっと軌道修正されるような感じがするし、また反対にそういう影響を与えてもいるな、と思うのだ。
言葉で表現するのは難しいが、そんな清清しい感覚を定期的に味わい、向上心の刺激とする機会がまたひとつ増えるのは嬉しいことである。

今週は、そんな仲間達との日本での大きなコンサートが3回(東京1回・岐阜大垣音楽祭2回)もある。今、かなり気分が高揚している。

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先週末からこの月曜日まで、ボストン・ポップス・オーケストラのレコーディングが入ってしまって身動きできず、やっと明朝日本へ出発です。
次回の更新は日本から―。でも、日本でのパソコン環境はイマイチ期待できない為、更新が滞るかもしれません。
まあ、とにかく、日本でのコンサート、たくさんありますが、頑張ります。
by wkboston | 2007-05-22 08:00 | オーボエ・音楽・他