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ボストンにて震災チャリティーコンサート

祖国日本のかつてない非常時ですが、私は現在ボストン響コンサートツアー真っ只中、ニューヨークにいます。
折しも以前からNY在住の知人、友人との会食等々の予定がありワカオ家皆で来ています。


カーネギーホールは、日本に焦点を充てたJapanNYCフェスティバル開催中。
JapanNYCの一環ではないけれど、BSOも3夜連続カーネギー公演。心なしか日本人のお客様が多いような気がした。このような時こそのコンサートという方も多いだろう。
明日はニュージャージー、明後日はワシントンDCとツアーは続く。
容赦なく通常通りのスケジュールで動かねばならないが、日本から遠く離れている分、自分のすべきことにより集中することが、私に出来る最良のミッションだと信じている。パフォーマンスを下げるわけにはいかない。


旅の最中、移動中の空港やタクシー内で耳にするTVやラジオ報道。
CNNやニューヨークタイムズは地震被害よりも福島第一原発事故についての報道が中心になっており、日本の危機管理能力の甘さ、政府のリーダーシップの欠如を声高に繰り返している。日本のメディアとの温度差は大きく、さりとて米国メディアも誇張があるような気がして、結局一番重要な「安全・健康に関する信頼出来る情報」は何処から得るべきなのかが見えない。
また、世界規模では英語で情報収集している人が圧倒的に多いわけで、日本への印象が大きく悪化しかねないと在米日本人の一人としても現実問題だと気にかけている。

地元ボストンでも災害関連の情報が行き交い、義援金募集など様々なボランティア活動が始まっている。
私が責任を持ってやり通せることといったら演奏することなので、その方面での出来る事は惜しまないつもり。ボストン在住日本人音楽家や音楽院の学生、教師を中心に震災支援コンサートの企画が続々と立ち上がっており、それらコンサートへの出演を打診されたり、はたまた自ら企画したり、合間の時間に奔走中です。
ボストンにて震災チャリティーコンサート_f0128982_9543494.jpg
(リディーマー教会の牧師直々に支援コンサートにつき緊急ミーティング。)

そんな中いち早く、4月10日(日)午後4時からチェスナットヒル・リディーマー教会にて、日本へ向けたチャリティーコンサートの開催が決定しました。
層の厚いボストンの弦楽器奏者を代表する一人、ボストン響コンサートマスター、マルコム・ロウやヴィオラ奏者ロジャー・タッピングなどが出演を快諾してくれており、静かに祈りを捧げるようなひとときをお客様と共有したいというのが何よりのモチベーション。コンサートの収益は全て被災地に直接送ります。
ローカルレベルではありますが、在ボストン邦人の方々の気持ちが少しでも安らぐよう、そしてアメリカ人には震災後の日本人がどうしているかを知ってもらう大切な機会とも考えています。
詳細はまた改めてお知らせします。
by wkboston | 2011-03-18 21:18 | チャリティ・震災関連