2010年 11月 14日
ジョン・ウィリアムズといえば・・・
一般的にはスティーブン・スピルバーグの映画「ジョーズ」「E.T.」「インディアナ・ジョーンズ」「ジュラシック・パーク」、「シンドラーのリスト」やジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」シリーズ等、手掛けた大ヒット映画のテーマ音楽で知られるが、彼のベースはジュリアード音楽院でも研鑽を積んだ正統派クラシック音楽である。
78歳の今でも燃え続ける音楽への飽くなき情熱には、30歳年下の私でさえ吹き飛ばされそうになるのだ。
この度、書下された「オーボエ協奏曲」もバルトークに見られるような独特な和声、リズムもありながら、「サユリ」を思い起こさせるアジア的な旋律や響きもちりばめられていて、取組むほどにエキサイティングな作品。
ところが、ボストンで周囲の人々に「ジョン・ウィリアムズにオーボエ協奏曲を書いてもらっている。」と話すと、殆どの場合「That's great!」と素早い反応が返ってくる反面、日本では今一つ反応が鈍い。
アカデミー賞5回受賞(ノミネート45回)、他の受賞歴も多く、最近でいうとオバマ大統領就任式でヨーヨー・マとイツァーク・パールマンの演奏で作品が披露されるなど、アメリカでは知らぬ人はいないほどの英雄的存在。
片や日本では、彼の書いた映画音楽のメロディは知っているがという程度のことが多く、カルチャーギャップを感じてしまう。
そんなことを考えていたら、ある方からアドヴァイスを頂いた。
「若尾さん、向けるべきは、もはや【アジア】ですよ。」と。
思わぬところから大きく視野が広がる予感なのである。