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2009年、秋。
ワカオ家の毎日は益々忙しない。 というのも、いよいよ3歳10ヶ月の娘がヴァイオリンのレッスンを始めたのだ。 4歳になってからと思っていたが、2歳上のお友達が上手にヴァイオリンを弾く姿を見てからというもの、どうしてもヴァイオリンをやると言い出した。 「よしゃ、それなら!」 と、いつになく(いつものように)張切ってしまい、BSO仲間の情報プラス電話ネットワークで、初めてのヴァイオリンをボストンで習うならこの方!と評判の高い先生を数名探し出した。 様々な条件を比べ、見学にも行き、その中のお一人に習う事にした。 レンタルで16分の1の小さなヴァイオリンも借りてきた。 ここまでの行動は妻と娘も驚く程、あっという間。 娘が「ヴァイオリンをやる」と言い出してから2日間は様子を見ていたのだが、結局、その数日後にはレッスン開始の準備が全て整っていた。 何事も気分が高揚した時を逃してはならない。(笑) ![]() スズキメソードを取入れたゲーム感覚の楽しいレッスン。 なるほど、こんなふうに進めていくものなのか。幼児教育というのも特殊なものだな。 などと目から鱗がボロボロ落ちる。 やるからには、先生、子ども、親の3人がスクラムを組み、毎日楽器と触れ合っていかねばならない。親も実際にレッスンを受けて、ヴァイオリンのしくみ、構え方、指遣い、弓の持ち方など習得するのだ。まあ、そこのところは妻にお願いするとして。 全くの初心者である妻も、ママのみのグループレッスンに通い、今では《キラキラ星》が何とか弾けるようになっている。 親も自分でやってみてこそ、子どもの苦労が分るという考え方。ごもっともである。 何はともあれレッスンは楽しくなければ絶対ダメ、強制はダメ、と妻にアドヴァイスすると 「そうはいうけど、子どもだって甘くないのよ〜。何でもハイハイと言う通りになんかならないんだから。」と、ブツブツ。 だからこそ、子どもにその気にさせる親の術が問われるのだ。 チャレンジしがいがあるじゃない。 今のところはとても楽しみに通っているから、うまくいっているのかな。 折りに触れて、娘と妻のヴァイオリンレッスンの様子をブログに書いていくつもりです。
ボストンへ戻り、3日目。
早朝から学生にレッスンをしたり練習を始めたり、何とか平常に戻そうと頑張っているが・・・ 昼の変な時間に眠くなったりする時差調整期間真っ只中。 日本帰国中、父のことを祈り、快復への感謝を静かに唱えたいと教会の日曜礼拝に行った。 2度目の日曜日にはオーボエを持っていき、短い曲を3曲、演奏した。 礼拝でゲストとしてお話された神田英輔さんとお会いした。 神田さんは長年、日本国際飢餓対策機構・特命大使として活動されている。 世界の飢餓、貧困を少しでも改善するべく、また現状を日本に報告、この問題に対する日本の国としてのあり方、個人の生き方を問い続けている。 1985年エチオピア大飢饉で飢餓に苦しむ人々の援助に現地に赴かれた時の体験談を、リアルに優しく、クリスチャンの教えも交えながら語られた。 その悲惨な現実は改めて衝撃的である上に、神田さんの話の持っていき方、わかりやすさは心にすんなり届く伝達力があった。 つまんない話を聞くのは大の苦手、そういうのを聞かされると3分程でムズムズ落着かなくなるんだけれど神田さんのお話には多いに引込まれたのだ。 何せ、一緒に行った3歳の娘まで聴き入っていたんだから。 子どもだって難しくて理解は出来ずとも惹きつけるものには反応するのだ、と思った。 ![]() 素敵な方だなあとお話しているうち、お嬢さんがアメリカで活躍されているトロンボーン奏者、神田めぐみさんだというではないですか。 現在、ミルウォーキー交響楽団首席奏者。女性のトロンボーン奏者も珍しいし、それはそれは厳しい競争を勝ち取ってきたはず。 お会いした事はないけれど、似たような思いで太平洋を渡りアメリカの第一線で頑張り続ける音楽家。そんなお嬢さんを育て上げた神田さんに益々親しみを覚えた。 父の健康のことは以前から病気がちだったこともあり、毎週日曜礼拝で祈ってきた。 神田英輔さんも言うまでもなく、めぐみさんのことを祈り続けてきたことでしょう。 祈り続けること、日曜日だけでも心を清めてみようと心がけることー 小さな心がけがいつしか人知の及ばぬ力となって目の前に舞い降りる。 私達の普通の日々の中に、そういうことが起り得るのだと心の奥底で確信している。 ![]() (頂いたCD。神田めぐみ「グローリア」)
父の容態も落着き順調に回復に向っているのを見届けて、昨日、晩秋のボストンに戻ってきました。
この度は、ご心配をお掛け致しました。 BSOの同僚からもたくさんのメールが届き、オケを留守にしている不安も随分和らいだ。 日本でも状況を知る皆様から優しい心遣いをいただきました。 こういう時に受ける温かさは心に染み、刻み込まれます。 ありがとうございました。 早速、今日から予定外のお休みをしてしまった学生達へのレッスンを集中的にやり、明日からはBSOのリハーサル。来月初旬、また日本でコンサートがあるので帰国予定。 それまでに巻き返さねば・・・!! ![]()
大事なシーズン真っ最中のBSOを休ませてもらい、東京滞在中ー。
先週、東京に住む父が緊急手術を受けた為、急遽帰国しました。 ボストンからの機内では一睡も出来ず、覚悟を決めて成田に降り立ちました。 不幸中の幸い、父は奇跡的に一命を取り留め少しずつ回復に向っています。 17歳で日本を飛び出して以来アメリカを本拠にしてきました。 今回の事で、日本にいる年老いた両親との今後を本気で考え始めています。 ボストンでの仕事や生活と日本に残している大切なものをどのバランスでどうキープしていくか。 周囲の目も考えて立ち回ったほうが良い、という考えも頭では理解出来る。 でも、結局は自分のやり方を通すしかない。このことで後悔は出来ない。 数年ぶりに過す東京の秋の空を眺めつつ思索しています。 ブログを御覧下さっている方の中にも、似たような環境にある方、将来このような事が予想される方もいらっしゃるでしょう。 誰にでも巡りくること、でも自分にとっては唯一無二のこと。 ブログはボストンに帰り次第、再開致します。 ![]() 先週から進行中、BSOベートーヴェン交響曲全曲公演に全力投球ーー の予定でしたが、突然の事情があり急遽日本に帰国中です。 取り急ぎ、連絡帳代わりにポストします。
いや、素晴らしかった・・・
本日の《トーマス・マーティン クラリネットリサイタル》@リディーマー教会。 CLASSICAL CONCERT SERIES I@Church of the Redeemer 2009年10月25日・午後4時・リディーマー教会(チェスナットヒル駅歩5分) Thomas Martin(Clarinet) Vytas J. Baksys(Piano) Bob Winter(Piano) R.Vaughan Williams; Six Studies in English Folksong J.Brahms; Sonata in F minor, Op.120 Nr.1 M.Ravel; Piece en Forme de Habanera G.Tailleferre; Arabesque F.Schmitt; Andantino ---- Jazz Selections From The"Great American Songbook" ーーーーー 1曲目、ヴォーン・ウィリアムス。 スッと心の隙間に入り込むように始まり、フォークソングの温かみを含みつつ物凄い集中力で完璧に吹き切る。美しかった。 続くブラームス・クラリネットソナタで見せたトーマス独特の静かな静かな熱情。 音楽に対する真摯な姿勢。涼しい顔を見せつつ、分厚く深く迫る。 ざっくりと彼の生き様までもが見えてくるようなリサイタルーー 独り舞台というのはこうでなければならない。 彼がこの小さなコンサートシリーズの為にかけた練習、準備、気力は並のものではない。 まあ、言わせてもらえるなら《私ならこう吹くな》と思うところはあったですよ。 しかしながらーー 開演前、プロデューサーとして演壇に上がり、トーマス・マーティンをこう紹介した。 《彼は、才能と努力出来る力に恵まれた本当に素晴らしい木管奏者。生れ変わったらトーマスのようになりたい、そう思うほどの音楽家です。》 こんな仲間と共に仕事が出来ることに深く感謝する。 無論だからこそ、日々戦々恐々でもあるんだけれど。 ![]() (写真;著名なジャズピアニスト、ボブ・ウィンターとトーマス・マーティン) 最後のジャズセレクションは、どんなに軽快なリズムを奏でていてもどこかに静けさと美しさが充ち満るグレイスフルなジャズ。 《ブラボ〜!!》 人生ちょっとほろ苦かったり、いろいろあるけど、捨てたもんじゃない。 という幸せ気分が沸き起ってきたところでリサイタル終演。 クラシック音楽を聴き終えた時とは全く違う感じが新鮮だった。 ![]() (写真;リディーマー教会コンサートシリーズ関係者と本日の出演者達) 手前味噌ではありますが、入場料25ドルでこれだけのものを聴く事が出来るこの環境をボストン在住の日本人の皆様にもぜひぜひ味わって頂きたいと心から思っています。 まだまだ日本人の皆様のご来場が少なく、非常に残念。 ぜひ次回こそリディーマー教会にお越し下さいね! ーーーー 《2009年ー2010年リディーマー教会クラシカルコンサートシリーズ公演予定》 Concert Series 2 ロジャー・タピング ヴィオラリサイタル (元タカーチ弦楽四重奏団ヴィオラ奏者) 2010年1月31日(日)午後4時開演 Concert Series 3 若尾圭介オーボエリサイタル 2010年3月7日(日)午後4時開演
ボストンの秋も深まりつつあり・・・
寒さも本格的になってきた。 もうすぐハロウィーン。 ![]() 娘の友達がハロウィーンコスチュームを着て遊びにやって来て・・・ ![]() ま、これもまた良し。 さて、若尾圭介プロデュース・リディーマー教会コンサートシリーズのお知らせです。 今回から新タイトル「クラシカル・コンサートシリーズ」となり心機一転。 09年ー10年シーズンも3回公演を予定しています。 今月4日に寄附を募る為のスペシャルコンサートを開催しました。 お客様はスポンサーの方々のみで、私のオーボエとエドモンド・アーカスのピアノで数曲。 ![]() 3年目となるこのコンサートシリーズ。 例年よりスポンサーの数が少なかったような気もしたが、細かい事は気にしない。 前進あるのみである。 来る今シーズン第1回目の公演は、 彼なら完璧なるクラリネットの世界を繰り広げてくれるはず!と出演を依頼した、 BSO同僚《トーマス・マーティン クラリネットリサイタル》。 クラシックとジャズとを織り交ぜたなんとも魅力あるプログラムで 渾身の演奏会となることでしょう。 ピアノはジャンルに分けて、BSOのVytas Baksys(クラシック)、ボストン・ポップスのボブ・ウィンター(ジャズセレクション)と大御所を迎え、期待を膨らませる。 クラリネットという手段を使って、何処まで到達出来るかー これぞといえる素晴らしいコンサートとなること間違いありません。 ボストン近郊にお住まいの皆様! 秋の1日、ぜひぜひリディーマー教会へお越し下さい! ーーーーーーー CLASSICAL CONCERT SERIES I 2009年10月25日(日)午後4時開演 リディーマー教会(Dライン・チェスナットヒル駅徒歩5分) Church of the Redeemer 379 Hammond St., Chestnut Hill, MA 02467 (617)566-7679/ office@redeemerchestnuthill.org 前売り券$20、当日券$25、学生$10 Thomas Martin(Clarinet) Vytas J. Baksys(Piano) Bob Winter(Piano) R.Vaughan Williams; Six Studies in English Folksong J.Brahms; Sonata in F minor, Op.120 Nr.1 M.Ravel; Piece en Forme de Habanera G.Tailleferre; Arabesque F.Schmitt; Andantino ---- Jazz Selections From The"Great American Songbook" ----
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